エスティマハイブリッドのエバポレーター交換修理!たった一つの部品を交換するために運転席のシートも外さなくてはいけない狂気。

ピンクフロイドのアルバムで、狂気、というアルバムがあります。

邦題嫌いの私ですが、不思議と狂気と呼んでいます。大好きなアルバムです。

最近の予定は狂気です。あるお客様には、「そりゃそうだ。」といわれました。

メールもLINEも長文、電話も長い。これでも短くなったと自負してはいます。自負、ね。

今回の車両はトヨタ、エスティマ。

ハイブリッドです。繰り返す!ハイブリッドです!

今年は例年より多かった室内ユニットからのガス漏れ。

このエスティマも室内からのガス漏れです。

具体的には室内のエバポレーターからのガス漏れです。

一つだけです、交換する部品は。大事なことですが、一つだけ。

これからの作業を思い、苦慮する作業者。

さて、たった一つのエバポレーターを交換するために脱着する必要のある部品を列挙してみましょう。

  • ナビ
  • エアコンパネル
  • シフトノブ、シフトレバー
  • 各種スイッチ
  • これまでに取り付けられているカスタム電装品のほぼすべて
  • ダッシュボード
  • 運転席シート(new!)
  • 助手席シート(new!)
  • センターコンソール(new!)
  • フロアカーペット(new!)

(絶句)

いったいどういう設計なのでしょうか。故障=車買い替えを狙っていると思ってしまいます。

この中に駆動用のハイブリッドバッテリーが入ってるんだよな。

交換のためにはシート外すんだって。

つまり、エバポレーター交換は、ハイブリッドバッテリー交換プラスαダッシュボードということです。

鬼です。あまりにも、酷。

シート、重いな・・・

やぁ!信じられるかい。ここまでで作業の25%くらいしか進んでないんだぜ!

運転席と助手席のシート、フロアカーペットに至るまで。

ほぼ外す部品のすべてを外し終えた状態。

今回はステアリング外さずに済みそう。はは・・・

よかったね^^?

この写真にある配線には、純正でないものもあります。

それは例えば、ドラレコ。LEDテープ。USBなどなど。

それらの位置は記憶しておく必要があります。

気が狂いそうです。

交換が終わったら、全てを元に戻す必要があります。

文字通り、「全て」。

恐ろしい。

とりあえず、これにてエバポレーターの交換完了でございます。

これだけの作業で、たった一つの部品しか、交換できないのが恐怖、いや、狂気です。

ご依頼、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
目次