今週で梅雨が明ける、と。耳に入ってくる情報。
鉛色の雲立ち込める梅雨空に、どこか寂しさを感じつつ。
きたる戦場(いくさば)、夏に向けて気持ちを高めているのです。私は。
三菱。初代ギャランΣ
取付と改造は親戚
今回のお車は三菱のギャラン。初代でございます。
いや、違いました。ギャランΣ。シグマです。
シグマは、総和記号として知られる・・・
いや。違いました。ギャランのラグジュアリー版らしいです。
今回のギャランは、ほんっとーーーに綺麗。
今回ですが、こんな感じにカスタムしたくて。
・キーレス取付
・純正スピーカー交換
・BluetoothやCDの音楽を聴きたい
・純正オーディオは外さないでほしい
本来、今尾電機はこのくらい(?)の作業なら
特に何も感じず受注しますが、今回はギャランΣ。
取付作業は、車にとっては改造に等しい。
果たしてギャランΣは耐えられるのかな・・・
いかに程度が良くても何十年と経過した内装は、簡単に綻びます。
お客様にご了承を頂戴なければ作業は開始できません。
いや、待てよ。
純正オーディオは外さずに、今時のオーディオを増設するってことか・・・!
つまりスピーカー配線は全て引き直し( ^ω^)・・・
作業開始
いつもの半分のスピードで分解していく作業者。
さすがに、何にも入ってないな。ドアパネル。
最近はエアバッグにモーターにセンサーに配線に、もうぐちゃぐちゃですから
なにやら清々しい。
接着剤が、固形になってる・・・
綻びる接着剤
まったく粘着性がありません。餃子のハネくらいぱりぱり。
それにしても。保存状態が良かったんだろうな。プラスチックパーツも良好。
キーレスは汎用品を使用。
専用品なんてあるわけもなく、モーターを入れて配線を引き込んで・・・
地道な作業です。
スピーカー取付
お次はスピーカー。
フロントスピーカーは持ち込みの10インチスピーカーで交換。
ただ、今回の問題はリアシェルフスピーカー。
今の時代、ほとんど死語かもしれない呼び方ですが、要はリアスピーカー。
リアシェルフ部に取り付けられているこちらの純正スピーカー。
このカバーを使用して作業完了が、見た目上、最も望ましいですから。
適合するスピーカーを探すのは、必須。
奥行き寸法含めて、重々検討した結果がこちら。
TS-A1371F。
時を超えて、令和の時代に新型スピーカー内蔵。
ロマンですね。
完成したら点検
なんだかんだ素直な車でした。ギャラン。
最新の車より、シンプルで日本車の絶頂期を感じますねぇ。
ガコン!
キーで回すほうが趣があるとは思いますが、普段使いには不便ですよね。
こんなところまで、銀メッキ。凝ってますねぇ
何回か、ロックアンロック試しましたが、快調に動作。
音響も快調そのもの。
あまり派手な改造を旧車に施すのは、そこまで好んでない私ですが
ことスピーカーに関しては、経年劣化でひどい音質になっていることが多いので
例え旧車であっても、交換は正義だと思っています。
純正オーディオの見た目は、完全で最高。
しかし、現代のオーディオ機能も欲しい。
そこで
これで、現代のオーディオ機能を使いながら、純正の見た目も損なわない。
というわけですね。
スピーカーラインの引き直しは、とても手間がかかりますが
純正オーディオが残せたのですから、その手間もかけてよかったというもの。
私のミニは現代の波に負けてオーディオを交換しちゃいましたけどね。
このギャランが昭和、平成、令和を超えて。受け継がれていくこと、願ってやみません。
それではお客様。
ご依頼、ありがとうございました!