あと20年、強気な言葉。
キャンピングカーという車は一般的な乗用車、日常遣いのクルマよりも
ずっと長いスパンで{付き合っていく}モノ。
生活とモノが強く紐づけられるという点で、「家」に似ています。
「家」とキャンピングカー以外で、この性質をもったモノを探すのは難しい。
今回は中古で購入されたキャンピングカーハイエース。
中古でございますので、現オーナー、ご依頼主様にとって最適な形となっているとは限らない。
古い部分、壊れている部分、改善したい部分。
中古のキャンピングカーは不満と可能性が同居しているんです。
不満が多いほど、改善後の愛着も高まる
今回の改善点は以下の通り。
ナビが古い、画面が小さくて文字が見えない
老眼もあって7インチのナビは文字が見えないんだよね。
有機ディスプレイ搭載の10インチPanasonicナビなら、文字も大きく地図も大きいですよ。
視界が悪い、特に後方確認ができない
カーテンを開ければ見えるんだけど、あんまり室内も見られなたくない。
クルマも大きいし、安全上カメラが欲しい。
予算次第ですが、アラウンドカメラとデジタルインナーミラーが提案できますね。バック時だけならコーナーセンサーも有用です。
後席のテレビが全然受信しない
前のオーナーが地デジチューナーを取り付けてるみたいなんだけど、まったく受信しないんだよ。
ナビのサブバッテリー配線も必要ですが。ここは、最新のナビのテレビ受信能力を信じて、後席のテレビと接続しましょう。
後席からナビの音量変更、チャンネル切り替えがしたい
ナビと接続するのは良いけど。
それじゃチャンネル切り替えも音量切り替えも、わざわざ運転席まで行かないと。
Bluetoothステアリングリモコンを使えば、解決です。
後席にいると、ナビの音楽、テレビの音がほとんど聞こえない
そういえば、後席、居住空間は音が全く聞こえない。なんかスピーカー増設できないかな。
音質を追求するなら、大掛かりなスピーカーシステムを組むこともできますけど
いや、聴けたらいいよ。音質はふつうで。
それなら無難にサテライトスピーカーでしょうね。
夏場も車中泊ができるようにクーラーが欲しい
すでにヒーターはついてるけど、夏も旅したい。12Vエアコン、よろしく。
この車格なら、横長12Vエアコン搭載可能ですね!
古くなったバッテリーを交換したい、メーターも欲しい
もうサブバッテリーは交換時期みたい。エアコンに適したバッテリーが欲しい。それとメーターも。
エアコンを動かす、そしてメーターも欲しい=SOKバッテリー
大きく分けると2つにわかることができます。
ナビ・エンタメシステム関連
キャンピングカー関連
今回のブログはナビ・エンタメシステム関連を取り上げます。
ナビ・エンタメシステム、カメラ
キャンピングカーといっても、車。
キャンピングカー、いくら家に似ているといっても車です。
ナビの交換は一般的なハイエースとなんら変わりません。
意味のない家具外しは、避ける
違いが生じてくるのは、後方。居住空間。
すでに取り付けられているテレビは、あくまでも独立して動いております。
ナビと接続するにはHDMIケーブルを後席まで引っ張る必要があります。
家具の取り外しは効率の低下はもちろん、破損、傷の原因にもなる。
特に中古車の場合は家具自体の劣化もあるから、慎重に判断しよう。
ついでに直せるところは、ついでに直す。
前のオーナーさん、配線をDIYで施工したのかな?ちょっと下手というか・・直しておくわ。
スイッチ位置は、確認してから。基本。
エンジン停止後もナビに電源を入れる、サブバッテリー配線。
スイッチはここが一番綺麗につくと思う。
配線はめちゃめちゃ大変やけど。
本心、出てるよ。
お客様もお忙しいので、写真だけ、電話だけ。という場合もありますが
やはり写真と電話(言葉)、どちらもそろうと安心です。
確かに綺麗。まとまりあるな。
では、ナビに電源を入れてみましょう。
エンジン停止後もナビでテレビを視る
よし。テレビはどうかな。
おっけ~い。
チャンネル切り替えと音量は、このBluetoothステアリングリモコンで。
後部座席でも余裕の電波範囲。
そんな時は、ないでしょうが。
後付できるのは、どのスピーカー?
ナビ・エンタメシステムで難しかったのはサテライトスピーカー。
ふつうのハイエースならルーフスピーカーが一番の選択肢です。
しかしキャンピングカーハイエースは、まったくの別物。
純正と後付サテライトスピーカー
純正では、TS-G1010F、10インチスピーカーを家具埋込で取付されているよう。
間違いなく純正は、専用の穴をあけられた状態で取り付けていることでしょう。
純正と同じような取付を目指しましたが・・・
家具の劣化も考慮して、今回はサテライトスピーカーで決定。
サテライトスピーカーを取り付けたのは、棚。
最小限の取り外しで、スピーカー配線もしまいました。
キャンピングカー用品取付=配線隠し
最後はデジタルインナーミラー。
ここまで読んでいただいているお客様の中には、薄々感づいている方もいるかもしれない。
後付であっても、純正で付いていたかのように自然に取り付ける。
いかに違和感のない後付けにするか。
一番のポイントであり、一番のむずかしさ。
旅のほとんどは、移動のあなたに。
このナビ・エンタメシステム編。
次回は車中泊時、停車時の快適性を追求する作業になりますが
私としては車中泊時、停車時よりも移動中の快適性を突き詰めるほうが割に合う。
そう考えております。
私の場合は、旅のほぼ60%を移動に使っています。30%観光とご飯、残り10%が宿泊。
宿泊の時間は長いですが、私の場合は意識がない、すなわち寝ているので勘定せず。
カスタムする際に、後席、居住空間のことばかり考えてしまうと
到着した時には余計な疲労でへとへと。
そうならないためにも、移動中の快適性を求めてみるといいと思います。
道案内の正確さ、運転時の死角を減らす、移動中も暇しない工夫、同乗者も楽しむ工夫。
どの工夫に比重を置くかは、その人次第です。
だからこそ、良い取付には良いヒアリング、聞き込みが必須。
それでは、次回、車中泊時の快適性を探しに行きましょう。