エブリイに12VエアコンとFFヒーター、サブバッテリーシステムすべての埋め込み取付!全面断熱も施工した現時点での完成形!!

スズキのエブリイを車中泊で使用する。それをどれだけ快適にできるか。

今まで、たくさんのお客様の思い、考え、そして部品に触れてきました。

そんな中。ついに小型、軽量の12Vエアコンを見つけたことで

埋め込みサブバッテリーシステムと埋め込みFFヒーター、そして12Vエアコンの

両立を実現することができるように。

現時点でエブリイにできる最大限の作業となりました。

では、いきましょう。

  • FFヒーターの埋め込み取付
  • サブバッテリーシステムの埋め込み取付
  • 12Vエアコンの取付、使用時間検証
  • 全面断熱、デッドニング

FFヒーターとサブバッテリーの完全埋込

エブリイは軽自動車のため、車室内の空間は限定的。限界ギリギリです。

必然、ギリギリの空間にシステムを組めば、使用の制限は免れない。

ならば、すべて埋め込めばいいのでは。そんなシンプルな思いから始まっています。

FFヒーター

リチウムイオンバッテリー

走行充電器

1500Wインバーター

外部充電器

ダウンライト

コンセント

USB充電器

もちろんそれらに対応する配線全てを、完全に埋め込む作業となります。

全面の断熱とデッドニングも施工するため、すべての内装部品を外します。

この際、これから取り付ける部品の配置、作業工程をお客様と一緒に

決めていきます。まだ仮での決定ではございますが、打ち合わせは非常に大切です。

まずはFFヒーターの取り付け。

埋め込みでの取付でございますので、べバストヒーターのみ使用可能です。

その理由は単純明快。小さいから。

埋め込まないのであれば、どのような形でも構いませんが、埋め込みを想定するなら

わずかな差が大きな違いになってしまいます。

純正ジャッキを取り外して埋め込みます。

単に外して入れ込むだけでは足りません。奥行き等の調整、加工が必要です。

この辺りは、車両によって寸法が微妙に異なりますので

完全に微調整の世界。

当然部品によっても異なりますので、当店には珍しく

埋め込み取付の場合は、持ち込み部品NGでございます。

FFヒーターの位置が完全に定まれば。

次はサブバッテリーシステム。

今回は12Vエアコンを取付いたしますので、リチウムイオンバッテリーを

埋め込みにて取付いたします。少しでもエアコンの動作時間を延ばさなくてはなりません。

初めての試みです。

実際には、ひたすらの配線作業。

サブバッテリーにてナビも駆動させるため、配線作業は車全体にわたります。

当然配線の露出も、作業コンセプトを考えるとNG。

極限まで隠す、まとめるを繰り返さなくてはなりません。

各種電装品の動作は、集中スイッチにて電源供給を制御します。

ナビへの電源供給だけではなく、埋め込まれるインバーターのON/OFF、車両パワーウインドウ

後付けのウインドウバグファンのON/OFF、四つのスイッチ制御を行います。

当たり前ですが、スイッチも埋め込み。

FFヒーターの制御スイッチ、シガーソケット、電圧計も同時に埋め込みます。

パネルのどの位置に取り付けるかは、お客様の使用状況によっても大きく

変わる部分。綿密な打ち合わせがなくては最高の状態に至れません。

実は完成後の写真を撮り忘れていたので、お客様への動画説明をスクショ。

左上から、調光器、べバストコントローラー、集中スイッチ。

そのまま下にUSB充電器二つ、コンセント、電圧計。

すべて収めることができました。あっぱれ。

配線作業も佳境に入ってまいりました。

最終調整はまだですが、サブバッテリーシステムの素地はできましたので

いよいよ12Vエアコンの取り付けに移ります。

12Vエアコンをどこに取り付けるのか。

さすがに12Vエアコン室内機を埋め込むことはできませんが、作業コンセプトを考えると

室内への飛び出しは最小限に抑えたい。

ステージ21様や他作業を見ると、取付ブラケット自体が見えていることがほとんど。

見た目も気に入りませんが、なにより飛び出していることが

気に入りません。お客様も当然、見た目、飛び出しを気にしていらっしゃいます。

まずは実験。

車両寸法、内装パネルを計測。

ガラス部分は全く見えませんが、わずかながら奥行きがあるこの空間を活用します。

そのままでは入りませんので、組み込みに影響がない程度で

加工。削ります。

こうすることで、12Vエアコンの飛び出しを最小限におさえることがかのうです。

もう一度同じことができるかどうか、、、、完全なワンオフ。

室外機はスペアタイヤ部に取付いたします。

ワンオフ作業は、計測や微調整に時間がかかるので、先にできることを進めておきます。

ダウンライトの取り付け穴をあけて、はめ込み点検。

天井への配線。

仮ですが。今回のブログに挙げられている写真のほとんどは、お客様に都度お送りしている写真です。

今、何をしているのか。

何を検討しているのか。

これからどうしていくのか。

作業の合間ではあっても、できるだけ密に連絡を取り合います。

最終の埋め込み配線。

ここまでくれば、最後の工程が現れます。

全ての位置、配線方法が決定して初めてできる作業。

全面断熱・デッドニング

今回は埋め込み施工で、様々な部品を外しております。

そこで、同時に全面の断熱・デッドニングも施工いたします。

実は、私自身は車両に乗っているわけではないので、厳密に数値で効果を実感したことが

ありません。ただ、お客様の評価は絶大に高く、そして人気。

数値で効果を示すことができない以上、当社にできることは最大限施工することのみ。

効果を信じて、とにかく集中、没頭。

外側にデッドニング。
内側には断熱材を。

断熱・およびデッドニングは車両によって箇所、程度が大きく異なります。

内装の寸法、はめ込みも想定しなくては、入れ込むことができません。

特にエブリイのような軽バンは寸法が狭く、非常に難しい車です。なにしろ配線も埋め込まなくては

なりませんから。前後左右四枚ドア、トランクのドアにも同じように施工。

むき出しの部分はすべて、はります。

細かく空いたブロック状の空間は内装材をはめ込むクリップがはまるところ。

当然、一つ一つ手作業でくり抜かれています。

専用品なんてありませんので。

ピラーもすべて施工します。

何度も言うようですが、効果を数値で表せないのですから、施工効率など机上の空論。

せめて効果を信じて、できることはすべてやります。

運転席足元は効果が出やすいそうです。

天井も含めて全箇所の断熱・デッドニングが完了。それぞれの箇所が部材が異なること

わかりますでしょうか。

それぞれにそれぞれの意味があり、メンテナンス性も考慮した作業でございます。

さぁ、内装、そしてエアコンをはめ込みましょう。

12Vエアコン、稼働時間テスト

12Vエアコンは、配管以外はまったく見えない形に仕上げることができました。

のちほど全体像を写真に掲載しますが、ここから、使用テストに入ります。

この作業はまだ寒かった2~3月にかけて行われましたので

外気温は10~15度、バッテリーはリチウムイオンバッテリー100Ah。

この状態で、MAXクール、すなわち常時コンプレッサーONでの動作時間を検証します。

二日間のテストの中で、計2回の低電圧保護、すなわち最大限バッテリーを消費して

エアコンが動かなくなるまでの時間を検証。

2回どちらも、最終的にはコンプレッサー制御、つまり室内温度を感知してON/OFFする

ことを確認。

平均動作時間は3~4時間ほど。

なお、この数値はあくまでMAXクール、常時ONでの状態ですので、気温や環境によって制御する

ことも加味すると5時間ほどは安定して使用できそうです。

ほぼメーカー実証地通りの値。なお、説明書記載の数値を基にした理論値より

大幅に長く。説明書自体の真偽は、かなり怪しいことも発覚しました。

目次

完成

すべての取り付け作業が完了。

ごらんのとおり。

サブバッテリーシステム、FFヒーター、配線のすべてを完全に埋め込むことができました。

これであれば、荷室を全く損なわずに、自由な使い方が可能ですね。

お客様の発想というのは、本当に偉大です。実現するのは大変でも、実現できた時は

本当にうれしい、感動です。

当然。後部座席も使用可能。

つまり車中泊仕様でありながら、普段通りの使用も可能ということ。

普段は、平常買い物や通勤、送り迎えに使用しながら、週末、連休は車中泊旅。

うらやましいです、私も欲しい。(笑)

12Vエアコン、FFヒーターの両立で春夏秋冬、どの季節でも遊べる車。

お客様にとっても、私のとっても夢のような車。

ご相談いただいてありがとうございました。

今尾電機にチャンスをくれたお客様に心より感謝申し上げます。

ご依頼、ありがとうございました!

新たな相談、待ってます。

( ^ω^)・・・

いや~、なんか久々に真剣にブログ書きました。

ここまで読んでくれたあなたにもスペシャルサンクス。

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