突然ですが、皆さんは「木」を何と読みますか。
もく?いやいや、そういう話ではなくてですね。
木を指さして「あっ、木や(木だ)!」という時、何と読みますか。
単に「き・Ki」でしょうか?私は「きぃ・KiE」と発音しています。これって三重弁?関西弁?
プラドとオーナーと死角
まずはヒアリング(最重要)

お車はランドクルーザープラド。
ランクル250がでたばかりですが、私の中ではまだまだ圧倒的現役。中古車相場も現役。

いつも通る道路、交差点でどうしても見えない部分があるんです。

なるほど、それならフロントカメラとかサイドカメラで何とかなりそうですね。

いや、それがこういう交差点でして
(話を聞く)

うぅん・・・これはちょっと「普通の」取り付け方だと改善しないかも。
全く異なる死角の感じ方
ざっくり書くとこんな話ですが、とにかく「死角」というのは車ごと違うのは当然として、お客様ごとに異なります。
例えば、AさんとBさん同じ車に乗っていたとして。
前方に死角があるという問い合わせに、フロントカメラを取付ける。
左前方なのか、右前方なのか、真ん前なのか、前方の真下なのか。
コミュニケーション、カメラの性能、車の性質、そしてご予算。
提案内容は千差万別。
今回のお客様の前方死角は、右に傾いたT字のような死角。
なかなか現地には行けませんので、綿密に話を聞きます。
いや、本当に綿密に聞きます。もう絵が書けるくらいには。
打ち合わせ結果を基に
過去のお客様の悩みとの関連性を考える

最終回答は、これ。
データシステム製のビルトインカメラ専用のブラケットを使用します。
前回、ハイエースに取り付けた時、思いの外広かった視界を参考に商品を決定しました。

まずは仮付け。

最終回答と言いましたが、あくまでも打ち合わせの結果としての最終回答。
実際に取付けて、様々な実験を繰り返し、お客様のほうからのOKと、今尾電機としてのOKが合致するまでは、まだまだまだまだ道のり長し。


まずは仮取付。
ビルトインカメラをバンパーの前方右下、左下に取付けます。
さて。ここからです。
調整と検討を繰り返しながら、作業を進める。



角度がおかしいですね。修正しないと。ひとまずは視界確認。

右前の写真がわかりやすいですが

とりあえず、ある程度の位置は決まりましたので配線は済ませます。
微調整はこの期間も繰り返されています。

そもそもバンパー自体が水平ではありませんから、歪を調整できなければ意味なし。

なんかちょっと歪んでる感じするなぁ・・・

私がブツブツ言ってる間に、作業は進行していきます。
無視しないでね。


同時作業でデジタルインナーミラーも取付。
ALPINE製、いいんですが、このリアカメラは、もうちょっと何とかならんかったんでしょうか。
(作業的には)完成
調整結果報告

作業完成です。
お客様にも写真を送って、最終判断を仰ぎます。


まずは車両左前方。
運転席から見ると、主にボンネット下、左タイヤ周辺が死角ですね。

カメラの焦点を、車両の左前に合わせることで
工場内だとわかりづらい改善結果

お次は右側。
運転席から見ると・・・この状況では死角はありません。
ただ、お客様の話からすると、狭い小道の右に傾いたT字路ですので、運転席真横は壁となっています。
フロントノーズ、車体をほんの少し道から出して、首をグンと前に出せば、否、体を乗り出せば見えるかも・・・
みたいな状況だと思ってください。

調整結果報告Ver2
左前

う~ん、ちょっとわかりにくいな、という人にお代わり事例。
できるだけ運転席から見た感じで撮影。
ご覧のように太いAピラーとゴツいミラーで視界は悪め。
左タイヤ付近に何があるかなど、まったくわかりませんね。ね?(圧)

カメラで見ると。どうです、視界良好でしょう。
うむむ。。。今尾電機周辺のT字路で撮影してもよかったんですが、公道ですしね。
今尾電機の敷地内、そんな入り組んだ場所ないんですよね・・・
問題の、右前

続いて右前。
皆さん、横は壁ですよ。壁。ザ・ウォールですよ。イナズマですよ、イレブンです。

お客様の話から私が想像するに、こんな感じ。
ハイエースはおろか、右側の視界はほぼ0のはず。

カメラで見ると、あら綺麗!!
見えていなかった場所がこんなに綺麗に見えるんです。ツタワレ・・・
調整結果報告 Final

まだまだぁ!
車体の真横に駐車されたハイエース。
首をひねらなければ、ハイエースの全体像は見えないはず。見えませんよね?(圧)

カメラで見ると、見えますよ!全体像!すごいでしょ!ツタワレ・・・
駐車してるんだし、体をひねってみればいいじゃない、は禁句ですよ。
これだけ視界が広いってことが伝わればいいんです!ツタワレ・・・
総括:この作業が万人に適するとは思わない
なんか最後のほうふざけちゃいましたが、今回の作業が万人にそのまま受けいられる可能性は低いと思います。
正直、真横は見える、そもそも見る必要もない人もいると思います。
でも万人からしたら「?」でも、本人からしたら切実で。
やっぱり切実さを感じて、なんとか解決するにはヒアリングだと思います。部品の知識も必要ですが、それはお客様と一緒に探すこともできますし。
ただ、その探すという行為を一緒にするにも、ヒアリングですよね。やっぱり。そう思ってます。
寄り添うとか、なんかそういう言葉は気恥ずかしいですが。とにかくお客様のドッペルゲンガーになれるくらいヒアリングできたなら、作業は半ば成功だと思っています。
今回も非常にいい勉強をさせてもらいました、私のヒアリングは充分だったんでしょうか。ちょっと不安になることもありますが、よかったらまた、話し聞かせてくださいませ。
ご依頼、ありがとうございました~