日産サクラを全面防音制振!加えてロックフォードでスピーカーシステム構築!

皆様いかがお過ごしでしょうか。今尾電機です。

今尾電機は、主に車中泊のために防音断熱の作業を承ることが多いですが、

そんな中、その防音制振効果に注目され、一般的な乗用車に施工されるお客様もいらっしゃいます。

最初に正直に申し上げておきますが、車両全体に防音制振することが、音響にどう影響するのかは、良く証明できていません。

確実なことは車両が重くなること。及びそれに影響された走行の変化。さらには静粛性の大幅強化

これらは確実なのですが、それが音響的に良いのか悪いのかは、まったくわかりません(二回目)

なんとなくというか、紐づけることもできるのですが、証明が難しい音響の世界なので言及は控えたいです。

さて、今回の作業は一般車両への全面制振防音施工とスピーカーシステムの搭載のブログです。

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↑随分前ですが、同じような作業。

目次

ご依頼はざっくり、二種類

お車はサクラ

全面防音施工とスピーカーを交換してほしくて。

日産サクラ、電気自動車だと( ^ω^)・・・

防音施工はひとまず置いておいて。スピーカーは何を搭載します?

すでに購入済みの持込スピーカーシステム

部品はすべて購入しておきました!

あ、全て購入済みかぁ(^^)

なるほど、さて、部品は( ^ω^)

  • ロックフォード製フロントスピーカー(※非適合)
  • ロックフォード製ツイーター(※非適合)
  • ロックフォード製ネットワーク(※非適合)
  • ロックフォード製リアスピーカー(※非適合)
  • ロックフォード製サブウーハー(※どこ置くの)
  • ヘリックス製DSPアンプ(※どこ置くの)
  • Blu-rayプレーヤー
  • テレビキャンセラー

┌(^0^)┘Yeah!

打合せ(?)

スピーカーの口径がサクラとは違いますけど、これって適合するんですか?

うーん、どうなのかな。ちょっと違うかも、なんとかなるでしょ?

┌(^0^)┘┌(^0^)┘Yeah!

あの、これ、サブウーハーとか、アンプとか、どこに置く予定ですか?
サクラ狭いですし、どこにも置く場所ないと思いますが・・・

うーん、確かに大きいもんな。
でも。もう購入しちゃったし、お任せで。

┌(^0^)┘┌(^0^)┘┌(^0^)┘Yeah!

全面防音制振ですけど、ドアとかだけではなく、全面?ですよね?

全面、全面。もちろん。

┌(^0^)┘┌(^0^)┘┌(^0^)┘┌(^0^)┘Yeah!

₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾Yeah…

作業開始

作業開始

さて、皆様。改めて申し上げておきますが

今回持ち込んでいただいた部品は特に適合しているわけではございません。

海外製でございますので、日本製とは寸法が異なり、基本取付不可の部品となっております。

そこは当社の技術力と粘りに期待とのことです。₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾

ここまできたら、踊るしかねぇっす。┌(^0^)┘

いきなりトラブル

もくもくとドアパネルを加工していく作業者

このロックフォード製のフロントスピーカーは、残念だけど入らないな。奥行きが足りない。

さすがに無理です、物理的に奥行きが足りないのは・・・

無理やり入れることもできますが、ドアパネルが外れてしまうかもしれませんので、念のためパイオニア製に変更。

TS-C1736Sでございます。

国産の部品、適合の二文字にこんなに安心することも少ないですね。

どこまでできる、「全面」防音制振

全面防音制振の作業方針

スピーカー取付改造と並行して、全面防音制振も進めていきます。

音響的には~、理論的には~、という話はひとまず脇に。

ここは今尾電機らしく質を超える物量でいきます。

質より量というからには、どこよりも重視でいきますよ。

一枚一枚、手採寸、手作業。

専用品でもありませんから、手が入る場所には全て貼る。

必要なのは、気合と粘り。秘訣はありません。

ドアだけでは終わらない、終われない

お待ちかね。

床下、車体への施工です。

ここからが未知の領域。

今までもこれからもサクラの内装をすべて外すことなど、そう機会はないでしょう。

車両スピーカーがドアパネルについていることを考えると、本当に音響効果が期待できるのかは、まったく不明ですが、できるだけ頑張りましょう。

┌(^0^)┘

骨組みや謎の発泡スチロールも外して、下まで、隙間まで全て貼り合わせていきます。

こういった細かい場所まで貼れるのは、手作業、手採寸ならでは。

文字通り全て。張り合わせていきます。

しつこいですが、専用品でもありませんから、全ては手で採寸。

部材をハサミで切りだして、貼る。以上。

簡単ですね┌(^0^)┘ハハハ

天井も施工。

ただ、床下と同じ防音制振剤を貼ると、夏場に剥がれてくる可能性(重いため)がありますので、重量の軽いものを使用。

人一人分とはいわずとも、40kgくらいは重量が増していそうです。

続くスピーカーシステム

ここまでやったら、スピーカーシステムの構築を再開します。

サブウーハー、アンプの類は収納できる場所などありませんので、トランクに収納

配線は全て引き直します。RCAラインで。

全て、です。ウーハーやアンプがトランクにありますから、文字通り車体全域にわたっての配線作業。

防音断熱でシートなどの内装材も下ろしてますから、若干楽になりましたね!┌(^0^)┘ハハハ

スピーカーシステムの調整は・・・?

最終スピーカー配線が美しく見えるように各所の位置を調整。

さて、これで( ^ω^)・・・

そういえば、このDSPアンプは設定しないといい音響にはならないらしいですね。

そうそう、らしいね。

( ^ω^)できるんですよ・・・ね?

いや、できないよ。任せるよ。

┌(^0^)┘hahaha

耳を頼りにシステム調整

いやぁ、いい勉強になりました。

用語の解読から始まりましたけどね。ホームオーディオとカーオーディオって結構違いがありますね。

イコライザー、タイムアライメントも全部手動。

なにやら収音マイクで自動設定できる機能も搭載しているようですが、もちろん今尾電機にはマイクはありませんし、お客様ももっていませんから。

自分の耳だけが頼りです。

どうでもいいですが、マイル〇デイビスのトランペットの音を追求すると、マ〇イアキャリーの高音が耳につくようになってしまって。

打ち込み系で調整すると、ロックベースが頼りなく聞こえたり・・・

割と大変でした。

お客様はジャズも打ち込みも洋楽も聴かないのですが!私の趣味バリバリ。

作業がある程度終わったら、あらためて確認、点検、実験

最後にBlu-rayプレーヤーでテストします。

サクラにはCDはもちろんディスク機能がありません。

最近の車では特に珍しいこともないのですが、今回のサクラの場合はHDMIも非搭載。

グレードによっては搭載されているサクラもあるのですが、仕方ありません。

AppleCarplayは搭載されていますので、OTTOCASTを使用して、カーナビに投影します。

苦肉の策です。

何が苦肉かって

HDMIとは違い、Carplay端子に変換して入力すると、音質の劣化が著しいのです。

先ほど厳密に調整した音質も、劣化の前には空しく。

BluetoothやUSB音源に比べると音量をグッと上げなくてはなりません。悔しいところですね。

今回の作業で唯一、普通だったテレビキャンセラー。しっかり動作しておりますね。

途中様々トラブルあったものの、無事に全工程が完了しました。

結局防音制振は効果があったのか

全面防音制振
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 「バァンン」から「ドㇺ」に代わるドア開閉音
  • 残跫音が消える極端にデッドな環境
  • ロードノイズを含めたあらゆる外的ノイズが極端に低減
  • ヌルヌルした走行
デメリット
  • (たぶん)燃費が悪くなる
  • 車両が重くなる
  • 外的ノイズが消えて、内装のカタつき音が気になる

全面防音制振を終えてから、スピーカーシステムを調整していますのでビフォーアフターはわかりませんが

とにかく密閉感がすごく、音漏れも激減しております。

密閉感の例えが難しいですが、扉を閉めると、耳が、山に登ったときみたいな感じになります。

そして、響かない。声が。

車の中で大きな声で話すと、ちょっとした残響があって当然なのですが、それが、ない

気味が悪いくらいありません。ホームオーディオ的に言うなら、極端にデッドな状況

吸音材は特に貼り合わせていないのですが、とにかく余計な振動がない。

加えて、驚くべきは走行。

まったく跳ねません。軽自動車のポンポンした軽快な乗り心地は消え、滑らかです。

そして何より、めちゃくちゃ静か。静かすぎます。電気自動車も相まってか、気味が悪いくらい静かです。

風切り音、雨音、床下の音、全てが消失している感覚。気味が悪いという感想。苦笑いです。

以上の私の感想が、どれほどカーオーディオにいい影響を与えているのか、はたまた悪い影響を与えているのか。

音響という人それぞれ感想が異なる分野ですから、言及は難しいですが。

細かい音までよく聞こえる環境になり、小さな音でも楽しめる環境になったと考えています。

その代わり、耳疲れが起きるんじゃないかな、とも考えます。極端にデッドな環境ですので。

どちらかというと軽自動車やバンベースの車体に効果がある印象ですね。

セダンとかはあまり効果なさそうです、というか作業が大変だと思うので、事前に相談してください・・・

それでは改めまして、ご依頼ありがとうございました!

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