皆様、毎度お世話になっております。
新年あけましておめでとうございます、これっていつまで有効な挨拶なんでしょうか。調べてみると、おおよ1月7日、もしくは1月15日くらいまでらしいですね。
正確にはそうなんでしょうが、気持ち的には1月3日を超えてくると気恥ずかしくなってきますね。
今回のお車は、新型のアルファード。
悪そうなフェイス、威圧感のあるボディサイズ。隣に駐車したくない車、私的ランキングベスト5。
新型というだけではなく、希少車でもあるため、全体のデータ量が非常に少ない車種。
事前に収集できるデータの総量=見積もりの精度です。
そんな中、お問い合わせ内容は以下の通り。
ディスプレイオーディオで再生したDVDを純正フリップダウンモニターと、取り付け予定のヘッドレストモニターに映し出したい。
AmazonFirestickの映像をディスプレイオーディオやフリップダウンモニター、取り付け予定のヘッドレストモニターに映し出したい。
取り付け予定のヘッドレストモニターにNintendoSwitchを個別に接続して、ゲーム画面を映し出したい。
モニターの増設のご依頼ですが、難しい案件。
これが仮に社外ナビシステムへのモニター増設案件であれば、さほど悩む内容ではございません。
単純に、ナビからの映像出力を分岐すればいいだけです。
しかし今回の場合、トヨタ純正ディスプレーオーディオとトヨタ純正フリップモニターの組み合わせ。
映像出力も完全にトヨタの領域で、実質分配は不可能。
お客様とネットの海を周回、打ち合わせを重ねた結果、以下の内容にて作業を進めていくことに。
HDMI機器の映像を純正ディスプレーオーディオとヘッドレストモニターに分配して入力。
純正ディスプレーオーディオからフリップダウンモニターにHDMI映像を出力してもらうことで、四つのモニター同時での映像試聴。
ヘッドレストモニターに直接HDMI機器を映像入力して、個別での映像試聴を楽しむように。
映像ラインの話は、ある程度目算が経ったものの、ヘッドレストモニターの取付自体も難易度が高い。
二列目シートに取り付けるわけですが、全面皮張りのキャプテンシート。
前後の駆動に加えて、リクライニング機能も当然あります。
キャプテンシートの場合、モニター金具は原則ハマりません。
言葉で説明するのは難しいのですが、金具自体が隙間にぴったりのため、取付ける余裕がないのです。
お客様にご理解いただいて作業を進めます。
とりあえずモニターの固定問題は解決しても。
大問題は配線をどうやって隠すのか。
映像ケーブルはHDMIを採用していますが、とてつもなく太い。高画質を追求しつつ、断線を防ぐためなのでしょうが、配線を隠す観点で考えると太さは障害でしかありません。
キャプテンシート自体が前後に駆動するため、配線の通し方を間違えると、前後の駆動ができない、もしくは断線の可能性もあり。
よくぞやり切りました。
ヘッドレストモニターの取付が大枠完成しましたら、次はメインユニットへの映像入力配線作業。
取付後も配線がごちゃごちゃしないよう、埋め込みにて作業します。
実験内容は二つ。
映像分配が正常に行われるか。
映像の遅延があるかどうか。
映像分配が正常にできないのは、致命的ですが、分配ができたら安心というわけにはいきません。
システムを組んだ後に、遅延がありました、では冗談にもなりませんので、この段階での実験が必要。
映像分配先その➀ですね。
そしてヘッドレストモニターが、それぞれ映像分配されます。
映像分配先その②と、その③。
毎度おなじみ、カリオスト〇の城。
遅延を確認するときは、慣れ親しんだ動画が一番。
幸いなことに、遅延はないように思えますが・・・
映像分配その①から、その先への映像ですね。
これはもう実際に施工してみないとわからないので、一抹の不安をのこしながら・・・配線の仕上げに入っていきます。
フリップダウンモニターだけ、映像が遅延するというのも酷な話です。
頼むぜ、トヨタシステム。
HDMI映像機器はFirestickを使用。
実際には映像入力にもセレクターを搭載しましたので、リモコンで映像機器を選ぶことが可能です。
例えば、スマホ⇒Firestick⇒DVDのように。
博士の姿と遅延のない声に、安心したのは人生で初めてです。
トヨタ純正ディスプレイオーディオに映像入力していますので、Firestickの音声は、車両SPから出ております。
これが搭乗者全員が同じ映像を楽しむ場合、つまり。
HDMI機器の映像を純正ディスプレーオーディオとヘッドレストモニターに分配して入力。
純正ディスプレーオーディオからフリップダウンモニターにHDMI映像を出力してもらうことで、四つのモニター同時での映像試聴。
この内容です。
この状況は、トヨタ純正ディスプレイオーディオがテレビ(DVD)を視聴している状況。
車両スピーカーは、トヨタ純正ディスプレイオーディオの音声を流していますが、ヘッドホンを使えば、Firestickの映像音声を個別で楽しむことが可能です。
なお、さすがにNintendoは用意できませんでしたが、ヘッドレストモニターそれぞれについているHDMI端子を使用すれば、二つのモニターが別々の動きをすることが可能です。
飛行機みたいな感じ?
これが
ヘッドレストモニターに直接HDMI機器を映像入力して、個別での映像試聴を楽しむように。
このご依頼の解決ですね。
簡易ダブルゾーン(アルパインの機能の一つ)のように、楽しめる形での完成となり、ホッと一安心。
懸念していた純正システムへの影響もなく、お客様のご提案をできる限りで解決できた良い作業となりました。
新型の車は、ちょっとしたことでも無理が効かなくて、嫌になりますね~
ご依頼、ありがとうございました!