サウナで観た漫才の番組が、軽く炎上してました。いろいろ意見はあると思いますし、わざわざ私が意見することはないです。
隣のおじさんは真剣な面持ちで、その漫才を聞いていましたね。
あれは、漫才への真摯な気持ちゆえなのか、サウナが辛いのか。どっちだったんでしょうか。
合いの手のような笑いが起こるたびに、隣のおじさんの反応を気にしてしまう私は、小心者です。
バッテリーシステムの続き
前回は、バッテリーシステムの仮組で終わりましたね。
本懐らしく、難易度も急上昇
さて、ここからが本番。いままでは牛丼で言うご飯。非常に重要ではあるものの、やはり主役の牛がいかに美味しいかが、牛丼の質を左右すると思いませんか。
牛丼の、牛。12Vクーラーの取付でございます。
BOXタイプであれば、まだ候補はありましたが横長タイプとなると、候補を上げることも戸惑う。
お客様と営業と作業者、それぞれ
一番いい場所は、エントランス入ってすぐの棚!
まぁ、確かに、ここに入れば一番かっこいいですけど・・
ちょっとさすがに難しいんじゃないか・・・
今回のご依頼は、多くの条件があります。
・横長12Vクーラーを棚の右側に設置
・その横に電子レンジを設置
・スペアタイヤは外さないクーラー取付
これに対しての作業員の回答は
いや、無理でしょ。の前に、ちょっと考えてみるか。
作業者、あまりに無理すぎると、むしろ冷静になります。
私の場合、打ち合わせで開口一番、無理、と言われたほうがむしろ安心。
それはあんまり検討していないことが多いから。その時はできることが多いんです、手間なだけで。
ただ、今回のように、無理と言う前に検討が始まるときは、本当に無理になる可能性があるということでもあります。
検討
特級検討事案
問題は色々あります。
そもそも棚の寸法は横長エアコンのそれではない。
これは加工で何とかなるかもしれないが、見た目を綺麗に完成させる必要がある。
電子レンジの固定方法はどうするのか。
中々重量がある。しかも電子レンジ固定金具は、既製品なし。作らなければならない。
クーラーと電子レンジを棚に載せるとなると、棚の強度は大丈夫なのか。
仮にどちらも固定できたとしても、その棚そのものの強度がなければ、意味がない。棚だけではなく、棚を固定される車、壁紙の強度も考えなければならない
配管の長さは足りるのか。
室内機が天井近くに設置される、おそらく標準の配管では足りない。
あきらめムードの営業(お客様ゴメンナサイ)
作業者が検討しているその時、私はこの作業が不可能になった場合のことを考え、お客様と打ち合わせを重ねていたことを告白します。
すいません、今回は無理かもしれないです・・・
最悪の場合は○○を○○して・・・
いつしか、この不可能に思える作業をお客様と「ウルトラC」と呼び始めました。
ウルトラC目指して、頑張ります。
そうですね、ウルトラCを期待します。
若干テンション低めな私たちを、知ってか知らずか。
加工前提なのは、当然として。まずは強度問題を解決しないとな。
強度と見た目と切削と
棚のほうは、おもいっきり切削すれば、何とか入るか。
表面に露出する分、見た目は充分検討したいな
従来の固定方法は、長年の使用の影響か、すでに崩壊気味。
耐えられるわけがない。
固定方法を抜本的に変えていく
これで、棚の強度を確保します。
棚の強度を確保したら、いよいよ棚へのメス入れ。
棚の固定、切削は完全に電装業から逸脱していますが、最近は作業者も特に疑問をもたなくなりました。
切削しないと、綺麗に完了しないしな。やるよ、ちゃんと。
表面化していない作業者のプレッシャー
ブログだと、なんともつらつらと。簡単そうに見えてくるのが不思議ですね。
難しいことを難しく書いても、仕方ないし。サクサク読める感じがベターだと思っているんです。
ただ、ちょっと一緒に考えてほしいのですが、この一連の作業(棚加工~クーラー取付)のリスクは半端じゃありません。
ざっと考えるだけでも。
DIY、友人としての作業なら、いざしらず。
企業として、料金を頂戴するうえでは絶対的に責任が生じます。
うまくいくか、いかないか。ギャンブルとは言いませんが、本当におなかが痛くなるくらいのプレッシャーを感じながら、作業をしております。
誰もやらないし、やりたくない作業というのは、大きなリスクと一緒なんですね。
次回、完成
棚は三つのアングルで、レンジは更に一つアングル追加で完全固定。
室外機の固定、スペアタイヤ外し無しで完了。ただ、配管の延長は必要。
今回の依頼の本懐、達成。
次回、完成です。
仕上げ工程に入ります。
しかし、本当にこの12Vクーラー取付は大変でしたね。配管の延長もありましたし、今までの総括みたいな取付作業でした。(遠い目)