セレンゲティにアラウンドカメラをはじめ、デジタルインナーミラー、電動ステップ取付!工夫は当然、それよりも勇気が必要。作業編

とんでもない高気温も、今日の雨で落ち着くらしい。

ほっと息を吐いて。今日もブログを書く努力を始めようと思います。

いつもなら、この量でも一日で執筆するのに二日かかってしまいました・・・

目次

お車は、ファンルーチェ製のセレンゲティ。

キャンピングカーあるある、と一言でまとめるのは申し訳ないですが

とにかく視界が悪い。

一般的な車に比べて、大きなそのボディにもかかわらず、メーカー標準装備はリアカメラのみ

もちろんオーナー様の慣れが重要なのだとは思いますが、

その「慣れ」を養うために大変な労力を要するのでしょう。

そもそも慣れるのかどうかも、確証はないわけですし。

作業概要

そこで今回の取付。

全体を通してのテーマは、視界改善と細かな利便性向上。

一口に視界改善と申しましても、不満のある視界は人それぞれ。

アラウンドビューモニター

バック時はもとより、右折、左折時、幅寄せに至るまで劇的に視界を改善します。

デジタルインナーミラー

アラウンドビューモニターは上から見下ろす関係上、後方視界という点では足りないところもアリ。

その後方視界を補うミラー。

電動ステップ

THULE製のステップを、エントランスドアを開けるだけで自動で出てくるようにします。

コンセント増設、他

純正では足りないコンセントや、ミラー電動格納、クルーズなど。

カメラ取付は、位置に始まり、配線隠しで終わる

とかく重要な、カメラの位置

正しく的確なカメラ位置は、お客様の不満のヒアリングと、部品の形状によって変わります。

例えば、サイドカメラの取り付けをするのなら、お客様にとって位置は変わって当然です。

フロントタイヤ周辺が見えないのか、リアタイヤ周辺が見えないのか。

どこに死角を感じているのか、ですね。

さて。

この写真を見て。
すでにリアカメラが付いていると思ったお客様は実に鋭い。

そうなんです、既に車両純正のリアカメラが装着されています。

しかし、このリアカメラですが後付したラダーの関係で、使い物になっていません。

バックの度にラダーを眺めるだけのカメラとなっています。

よって。

今回の後方改善の条件

アラウンドカメラで、確かな視界を確保すること。

そして。

後方車両との車間距離確認をより確実にすること。

ここで、アラウンドカメラの機能的弱点を一つ。

上から見下ろすアラウンドビューモニターは、後方の障害物(車)との距離感覚を、直感的に理解できない。

アース電機製INO-8010(ビヨンドアイ)
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 前後左右四点カメラ、ほぼ死角なし
  • 車体を見下ろす視点で障害物の有無を容易に確認。
  • ウインカー連動で巻き込み防止
  • 一台一台個別設定の安心感
デメリット
  • 性能ゆえに、高額
  • 作業の難易度、超絶高め
  • 設定に時間がかかる
  • 障害物の有無を確認できても、その距離は把握しづらい。

補助としてのデジタルインナーミラー

後方を確認するためにあるルームミラーですが、

キャンピングカーではまったく死んでいるに等しい。

中にはルームミラー自体取り去った架装もあるくらい。

もちろん、今回のセレンゲティも例外ではありません。

そこで電子ミラー、デジタルインナーミラーを装着します。

え?ここにリアカメラ取付?

ここしかないよ、ラダーも視界に入らないし!

アラウンドカメラの視界を補助するなら、ここが最適。

そうか、見栄えも良いもんな。で、配線はどうするの?

Good Luck

え?

取付開始

強度確認は絶対必須

カメラ位置を本決めしましたら、作業開始。

穴あけ位置を慎重に吟味して、本付けに入っていきます。

さすがに慣れたものですね。

実際に取り付ける箇所はFRP、平たく言えばプラスチックですので

奥の材質の確認、厚さの確認は必須となっております。

そして、穴あけのチャンスは一度きり。

配線を視界から、消す。

カメラを取り付けた後は、配線隠し。

目標は

え?これ取り付けた?

と言えること。言ってもらうこと。

まったく配線が見えない、かつメンテナンス性も良い。

この基準を満たしたなら100点進呈しましょう。

今回の取付で、もっとも難しかったフロント部。

いつも困るんですが、フロントカメラと他三つのカメラ、デザイン、まさかの同一。

他三つは壁面に取り付けるデザインなので、様になっているのですけれど。

フロントカメラは、どう考えても、どうあがいても違和感が残ってしまいます。

この飛び出たカメラ、ハイエースに取り付けるとなると、ブラケットを製作するしかありません。

ブラケットなしでも取り付けられますけれどね。

とても納得できる見た目では、ありませんでしたね。ハイ

サイドカメラとして考えるんなら、フィットするんですけどね~

設定作業

カメラの取り付けが完了しましたら、設定作業に入ります。

この設定作業ですが、いくつかの条件下で行わなければなりません。

キャリブレーションの条件

  • クルマの前後左右に、障害物がないこと
  • 晴れ、欲を言えば曇りであること
  • 無風であること
  • 周辺に水がないこと

雑にまとめるならば、取り付けたカメラの視界に何も映らないこと。

特に嫌うのは、反射。

設定時に、カメラに反射物が投影されると、全ての設定が狂います。

それは太陽光も、雨も、影も、そしてメッキも、白いボディにうつる物も。

全部全部です。

ゆえに設定に必要なのは、太陽光が差し込まない環境、雨が当たらない環境。つまり屋内ですね。

反射するであろうボディ、メッキすべてを隠しつつ。

風が吹くとキャリブレーションシートに誤差が生じる。

DIY施工のハードル高すぎです。

反射をなくさなくては。

今回のフロントカメラ。

見た目優先でメッキパーツのすぐ上に取付けましたので、ガッツリ反射。

カメラの視野角分だけ、マスキングで反射を防がなければなりません。

少しずつ少しずつ。

あまり範囲を広げすぎると、今度はマスキングテープが映って設定失敗。

め、めんどくさすぎる

なお、しっかり手入れされた、磨かれたボディの場合は、ボディにも反射。

写真には撮りませんでしたが、今回はほぼマスキングテープで覆ったといっても過言ではない。

なんとか反射を抑えることができましたので、設定作業にうつります。

番外編:電動ステップ

今回お客様に持ち込んでいただきました、オート電動ステップ。

配線図、説明書の類に日本語はありません。

まぁそこらへんは、知識と根性。ときどきGoogle翻訳。

今回の電動ステップ、オムニステップ。

しっかりと初期不良でございました。

持ち込み品が初期不良である。そう結論付けるのは、とっても大変。

なにしろ、当社で用意したものではないわけですから。

あらゆる接続、努力を費やしても動作が芳しくない場合。

はじめて、お客様にお伝えします。

最終配線整理

ここまできましたら、あとは配線を綺麗にするのみ。

今回のブログ、作業中の写真は少なめでございますが

完成後の写真は大量に撮影しましたので、次回!完成点検ブログです。

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