キャンピングカーには特有の悩みがあります。
それは、視界。
感覚が取りづらいとかではなく、ただ単純に
見えない。
普段から大きな車に乗って鍛えられている人ならともかく
アラウンドカメラが欲しい
カムロードベースのキャンピングカー。
ほとんど役に立たないサイドミラーと、絶妙に感覚の取りづらいリアカメラは
全国のキャンピングカーオーナーの悩みの種でしょう。
視界の改善にはサイドカメラが~・・・
サイドもいいけど。
アラウンドビューモニター取り付けられないの?
カメラ四つ。取付てよ。
(;^ω^)アラウンドビュー・・・
- 前後左右四点カメラ、ほぼ死角なし
- 車体を見下ろす視点で障害物との距離把握が容易
- ウインカー連動で巻き込み防止
- 一台一台個別設定の安心感
- 性能ゆえに、高額
- 作業の難易度、超絶高め
- 設定に時間がかかる
作業
じゃあ取り付けていきましょうか!
( ゚Д゚)まさか、この車に?
アラウンドカメラ??( ゚Д゚)
ま、まぁね(;^ω^)
だってこれ。新車・・・中も家具でいっぱいなんじゃ。
問題と検討
これ本当、どこに配線通そう。
(/・ω・)/ファイト!
この時点で浮上した問題は以下の通り。
- 配線どこに通すのか問題
- 家具どうやって外すのか問題
- 既設リアカメラどうするのか問題
- 設定も考えると、カメラ位置も大事問題
- 穴あけのチャンスは一度きり問題
当然ですが、家具が組みつけられ、完成したキャンピングカーに
完成前なら、余裕なんでしょうけどね。
そして早くも三日が経過。
説明書もあくまで簡略化されているので
内部の構造をみて、配線の通し道もある程度確証を得たならば。
いざ参ろう。
チャンスは一度きり。
緊張の穴あけ
ドリリリリリリリリリリリリリ
成功。
さて、ここらが本番。
穴あけはできても、それは始まりに過ぎない。
いったいどこに配線を通すというのか。
延々と続く、配線の道を探す旅。
ちなみにこの写真は第三案。バンクを通して、運転席に通す案です。
なお、この案は却下されております。
下まで通る道が本当にない。
それから。ずっと二人体制で考え続けて。
なんとかなりそう(´Д⊂ヽ
しかし、この後も緊張は続く。
後戻りできない状況からの設定作業が待っています。
もしも設定がうまくいかなくても。
カメラの位置はもう変更できない。
設定作業、キャリブレーション
さぁ。やってまいりました。
前回のアルファードの時よりも専有面積大幅アップ。
詳しくは↓
夕日や映り込みを軽減するため、シャッター締め切り。
この日の気温は33度ほど。
サウナですかね。健康的~
設定作業の合間に、カメラの仕上がりを点検。
カメラ仕上がり
フロントカメラ。
本当はエンブレムくらいに取り付けたかったですが、位置がない。
よかった、本当に。
今回の不満ポイント。
仕方がないので少しだけ右にずらします。
なお、アラウンド映像には影響なし。確認済みです。
こちらは室内。リアカメラ部です。
設定も終わったので、肝心の完成、モニター映像みてみましょう。
設定完了、さて、画面の仕上がりは・・・
ここは工場の入口。
まずはこの場所で点検です。写真の通りではありますが
いわゆる俯瞰映像でございます。
柱との距離感がよく見える。
左ウインカーを出すと、連動してサイドカメラモードに。
この場所だとわかりづらいので、バックします。
バック映像もほんまに綺麗。
実際に動かして、使い心地を確認。
事務所の角、そして駐車禁止のマークが車両に対してどの位置にあるか。
よくわかります。感動。
キャンピングカーでも実現できるとは、すごい時代です。
駐車場に止めました。
私の駐車がへたくそなのは、許してください。
ほぼ一致!正確と言っていいのでは。
なお、作業後には。
当社の駐車場内だけでなく、実際にあらゆるところを走行して
カメラ映像の正確さを磨き上げていただくこと、ご協力お願いいたします。
なお、アナログスイッチでの映像切り替えも可能です。
あんまり使わんけどね。
アラウンドビューモニターをキャンピングカーに取り付けるのは
当社も初めてのこと。
いつもより時間がかかりましたが、お客様の寛大なお気持ちで無事に作業が完了いたしました。
ご依頼、本当にありがとうございました!
あ、忘れてましたが。
今回の作業部品はアース電機様製の